継承
最近周囲からチクチク言われるので、 エピソードを絡めて僕のストイックな面を記事にします!キリッ!!!
※僕の偏った哲学なんで、「興味ねぇ」って方はスルー推奨です。
話は2.3年前に遡ります。2年生の秋頃だったかな。
その日は僕を含む3名が、各自創ってきた楽曲をお師匠さんにお披露目したんです。
「良い点」を褒め、「悪い点」は好例を示してくれる。いつも通りの授業でした。
A君の曲が流れるまでは・・・
A君の曲はとても個性的で刺激が強かったんです。言いにくいですが悪い意味で。 場の空気も一変です。最後まで聴いた後、お師匠さんが重苦しく口を開きました。
師「どうしてこういう曲にしようと思ったの?」
A「僕にしか書けないような個性を出したかったんです。理論をも飛び越えて。」
師「音楽家が音楽理論を大事にしないで誰が大事にするの?数々の名曲は何の上に
成り立ってるか考えてごらんよ。 理論しかないんだって!独創的ってのはこうじゃない。
理論の中に独自の体系を生み出してからだよ!」
僕はオシッコちびりそうでした。怖いのなんのって・・・
師の怒号は続きます。
師「変わったことしか出来ないのは、何も出来ないのと同じだ。
ピカソってヘンテコな絵で有名だけど、実は肖像画や風景画を描いてもメチャクチャ
上手いんだよ」
流石に言いすぎじゃねぇかと思いましたが、グウの音も出ませんでしたね。
要するに、理論を勉強して失われるくらいの個性ならそんなもんだったということなんですね。 残酷ですが。
音楽は文化であり、文化とは継承するもの
僕が一番好きな言葉なんです。
音楽史上、数多くの偉人達が生み出してきた技法は財産だと思います。 「こうすればいいサウンドになるんだよ」ってのを後世に残してくれてるんです。 僕らが1年やそこらで考えたものは残念ながら付け焼刃でしかないことが多いです。
けど、師曰く「継承したほうが近道で質も良いのに、真面目に勉強する人が減った。 曲として成立させれる人が少ない」だそうです。
そんなこんなで、スッカリ継承脳になった僕はいまこう考えてます。
「あらゆる世界でも通用するのか?」と
情報社会に飲み込まれて真理を見逃してるかもしれないし、そうでないかもしれない。
けど試す価値ありそうですね。