夏の納涼企画 ~見えないオッサン~
クリックするとお部屋の温度が下がります。はい、ウソです。
クロタです。
まーーーーーーーーーー寝苦しい。
夏だから仕方ないんですがね。
寝苦しいといえば、3年前の冬でしたかね。
夜中にハッと目が覚めたんです。
シーン・・・と音ひとつ無い部屋にクロタ一人。
寝直そうとした時、違和感に気づいたんです。
金縛り。
「またか」
この頃よく金縛りにあっていたので「怖い」なんて感情は何処にもありませんでした。
※金縛りとは、「ノンレム睡眠」か「レム睡眠」へ切り替わる時に起こる現象と言われています。
再度眠りにつこうとした時、今度はいつもと違う違和感・・・
目線を下げると、狭い視野に両足が。視野に出たり入ったり・・・
脚だけが上下していたのです。
アワワワ・・・
今度は上半身がグッと押し上げられてお辞儀してるみたいに上下に動いているんです。
まるで見えないオッサンに持ち上げられているようでした。
金縛り状態のクロタは、見えないオッサンに抵抗する事もできません。
次はまた脚が上下に動き出しました。
アワワワ・・・・
見えないオッサンに恐怖を感じ、
天井の一点だけを見続けました。
横を見たら見えないオッサンと目が合ってしまうんではないか・・・
無我夢中で天井を見て、この怪奇が行き過ぎるのを待っていました。
しかし
「ん?」
天井がドンドン近くなって行くんです。
アワワワ・・・
気のせいではなく、ゆっくり確実に近くなる天井。
あと10cmで天井にぶつかる
「連れて行かれる。」
「連れて行かれる。知らない見えないオッサンの国へ。」
「そんな悲惨な国は嫌だ!」と、やっとの思いで
「ウッ・・」という微妙な声を出すことに成功しました。
すると天井は遠くなり、背中にベッドの感触が。
すぐに身体は動くようになりました。
あれは夢だったのでしょうか。クロタは夢ではないと思っています。
あの場面で、小さいながらも声を出していなかったら・・・・「後悔」では済まなかったでしょう。
見えないオッサンは我々に伝えたかったのではないでしょうか。
「行動を起こさなくては、気持ちを伝えなければ何も変わらない。」
「君の想いはきっと彼に伝わる。」
「今は帰って来ないんだ。」
「だから、好きなら告んない(告白しないと)とダメだよ!」
そうか・・・
そうだったのかオッサン・・・
「立ち上がれ少年よ!」と伝えたかったのか。
でもさオッサン・・・夜中じゃなくても・・・・
朝まで待てなかったのかよオッサン。
答えてくれよ・・見えないオッサン・・。